腎臓の病気に関する食事予防・食事治療について
腎臓機能の低下抑制
腎臓病の食事療法の目的は、主に腎臓機能低下の進行を抑える、体内の食塩、カリウム、リンなどの量や濃度を正常近くに維持する。窒素化合物などの終末代謝産物による尿毒素が体内に蓄積するのを抑制する、健全な日常生活活動できるような栄養状態を維持して、長寿を目指すことなどです。
腎臓の食事療法の基本的なポイントは、たんぱく質を摂り過ぎないようにする、エネルギーは十分に摂る、食塩は引ける、の計三つです。これについては、一つずつ大まかに解説していきましょう。
まずたんぱく質について。たんぱく質を多く摂りすぎると、腎臓からしか排泄されない尿素窒素やクレアチニン等が多くなり、腎臓への大きな負担になります。たんぱく質は魚や肉だけではなく、ご飯、パン、イモ類、果物、野菜などにも含まれて居ますので、単に魚や肉を控えればいいというわけでもありません。一日の指示されたたんぱく質の量を、トータルとして摂っていくように心がけましょう。
腎臓とたんぱく質
次にエネルギーについて。たんぱく質を体内で有効に利用する為に、エネルギーは不足させないようにしましょう。また、エネルギーが不足しますと、身体中のたんぱく質が分解され、エネルギー源になり、体内の尿素窒素が増えるため、たんぱく質を多く食べた事と同じ状態になり、たんぱく質を制限する意味がなくなります。
これにはたんぱく質が含まれない砂糖、でんぷん等や油類を上手に利用しましょう。また甘い和菓子や洋菓子はエネルギー摂取量を向上させますが、たんぱく質も多く含まれていますので気をつけましょう。サラダ油、マヨネーズ、ドレッシング等の油類は少量で高カロリーが取ることができます。
腎臓と塩分
また、腎臓病の食事療法では食塩の制限が必須になってきます。これは腎臓でのナトリウムを排出する能力が落ちていますので、食塩を控える必要が出てくるからなのです。特に高血圧の方は腎臓病の食事療法を行う、行わないに関わらず、出来るだけ食塩は控えるようにしたほうがいいでしょう。
腎臓病の食事療法で具体的に控えたほうがいい食材としては、ハムやソーセージなどの加工食品、はんぺんやかまぼこなどの練り製品、漬物、佃煮、干物、味噌汁などが挙げられます。
また腎臓病の食事療法に付きまとう問題として、塩分制限の為に食事から満足感を得られない、というものがあります。これにはレモンや酢などの酸味を上手く使う、香辛料や香味野菜などで塩の代用にする、というような工夫を重ねることでおいしく食べていけるかと思います。